血糖値 血中のブドウ糖濃度のことで、空腹時血糖値(食前)、食後(2時間)
血糖値があります。食後過血糖(食後の血糖値が高い)に注意しましょう。
正常値(mg/dl)
空腹時:70〜110未満
食後:120前後
HbA1c(グリコヘモグロビン) 血中のヘモグロビンと糖が結合したもの。ヘモグロビンの寿命は
短いため、過去1〜2ヶ月に血糖が低くコントロールされているほど
低い値を示します。
HbA1cが高くなるほど網膜や腎臓の障害の頻度が高くなり、狭心症や
心筋梗塞などの心疾患を招く恐れがあります。
正常値
4.3%〜5.8%
総コレステロール コレステロールは細胞の膜やホルモンの原料になる生体に欠かせない
物質です。総コレステロールとは、血清に含まれているコレステロール
のことをいいます。
正常値
 100〜220mg/dl
HDL-コレステロール 血液中のコレステロールはある種のタンパク質と結合して運ばれています。
この結合体のことをリポ蛋白と呼びます。何種類かの血中リポ蛋白の中で
高比重リポ蛋白(HDL)は、末梢組織の余分なコレステロールを取り込んで
運び去る、『そうじ屋』としての働きを持っているので、このHDL-コレステ
ロールは『善玉コレステロール』と呼ばれています。
正常値
40mg/dl以上
LDL-コレステロール LDL-コレステロールは末梢血管にコレステロールを運搬する『ダンプカー』と
しての働きを持ちます。血管を丈夫にするという大事な役割をしているのですが
過剰になると動脈硬化が進むため『悪玉コレステロール』と呼ばれています。
またこのLDL-コレステロールの正常値は130mg/dlまでとされていますが、
病状(合併症)によってはより低い方が良いとされています。
正常値
120mg/dlまで
中性脂肪(TG) 体のエネルギー源になる脂質で、多すぎると脂肪組織に蓄積され、肥満の
直接の原因になります。食事や飲酒により高くなります。
HDL-コレステロールが低い人では、この中性脂肪の値が高くなり、
動脈硬化の危険が高くなります。
正常値
130mg/dlまで
尿酸(UA) プリン体という物質が肝臓で分解されてできるもので、プリン体は筋肉が使われる
ときのエネルギー伝達物質であるため、体にとっては欠かせないものです。
ですが、過剰になると体に必要ない老廃物となり、プリン体は尿酸として尿中に排
泄されます。この尿酸の値が高いことを高尿酸血症といい、痛風や腎臓の病気、
動脈硬化などを引き起こす原因となります。尿酸値が上昇する原因として、栄養
過多、過食、激しい運動、絶食などがあります。
正常値
 男性7.3mg/dlまで
 女性74.8mg/dlまで
総タンパク 血清中に含まれるタンパクの総称のことで、血清中には7〜8%のタンパクが含ま
れており、各組織の栄養源、浸透圧の維持、生体防御作用などの機能を有してい
ます。血中タンパク濃度の増減は栄養や代謝状況などを把握する上で、重要であ
り、タンパクの高値を示す病気として、慢性肝炎、肝硬変、慢性関節リウマチ、慢性
感染症などがあり、低値を示す病気としてネフローゼ症候群があります。
正常値
 6.5〜8.0mg/dl
クレアチニン(Cre) クレアチニンの大部分は筋肉中に存在し、筋収縮のエネルギーの供給源として重
要な役割を果たしています。また腎糸球体から濾過され尿中に排泄されるため、
腎機能の指標に利用されます。血清中クレアチニン濃度は、激しい運動や肉の多
食によって上昇します。尿中、血清中クレアチニンの高値を示す病気として、急性
腎不全、うっ血性心不全、脱水症、低値を示す病気として尿崩症、筋ジストロフィ
ー症などがあります。
正常値
 1.0mg/dまでl
尿素窒素(BUN) 体内でのタンパク代謝での終末産物で、肝臓で尿中に排泄されるためクレアチニ
ンと同様、腎機能の指標の一つになっています。尿素窒素は高タンパク質摂取で
上昇し、高値を示す病気として、急性・慢性腎不全、ネフローゼ症候群、糖尿病性
腎症などがあります。
正常値
 8〜20mg/dl
血液検査